6月議会最終日2007年06月29日

 いよいよ最終日。午前10時より議会運営委員会。追加議案の2つの人事案件について説明が。引き続き11時より議員全員協議会。そして、午後1時より本会議。審議された各議案の委員長報告と質疑、討論です。

 補正予算案と請願に対する反対討論をまず私が、続いて賛成討論を岡孝志議員、反対討論を大野新策議員と3人が登壇。そして表決に移ります。図書館関連議案も賛成多数で可決。これで建設も決定ということです。ちなみに、今議会での私の表決は全27議案中、賛成26、反対1でした。

 議会終了後、オズメッセ前市道にて議会報告の辻立ち。初当選以来、18回目の定例会も終了です。以下に、今回の討論原稿を掲載しておきます。

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 無所属の中野ひろしです。ただ今より第44号議案平成19年度大洲市一般会計補正予算と請願第26号「新図書館建設についての請願」に対する反対討論を行います。

 今回の6月定例会で最大の論点となっております新図書館建設問題でありますが、一般質問や委員会などで各議員の意見が分かれた点を列挙してみますと、財政面と建設場所、そして審査過程の問題が挙げられております。

 まず財政面で言いますと、県内最悪の財政状況であると理事者は散々広報大洲などで繰り返し、昨年は各種団体への補助金の大幅な見直しまで行っております。昨年策定した大洲市集中改革プランに基づき、これから行財政改革に取り組んでいこうという時期に、なぜ今、しかも前倒しまでして、新たに13億円の借金をするのか、という点であります。

 また建設場所につきましても、文教地区である現在地からの移動に根強い異論があるのも事実であります。東若宮の建設候補地は3年前の水害で16㎝冠水していたということも明らかにされており、多くの市民の皆さんが不安に感じているところであります。

 そして、3つめが一連の審査プロセスが議会や市民に十分周知されていなかった点であります。これは総務文教委員会でも多く出された意見でもあります。昨年6月に図書館建設検討委員会の設置を議決した後、最初の委員会を開いたのは昨年12月と半年も経過した後でございました。そして「東若宮が適地である」との中間報告が出されるまで、わずか4回、3ヶ月しか経過しておりません。これでは議会や市民の皆さんに対して説明不足になるのは当然であります。

 そして、もう一つ今回私が腑に落ちないのが、この3月6日の中間報告であります。旧大洲警察署跡地を国の合併補助金で市が取得するとの報告を我々議会が受けたのは今年2月28日の議会運営委員会でございました。中間報告を取りまとめている3月6日の時点で、既に旧大洲警察署跡地が市所有になることは判明していたはずです。私は後にこの点を教育委員会に確認してみたんです。すると旧大洲警察署跡取得の件は建設検討委員会に特には報告していない、ということでありました。

 「東若宮が適地である」と建設検討委員会が出した結論の前提には、「旧大洲警察署跡地は県所有であり、この土地を活用するには新たに市が予算を組んで購入する必要がある」ということがあったわけです。このような前提条件の大きな変更があれば、これは速やかに建設検討委員会に報告し、再度おはかりして議論すべきだったのではないか、と私は感じております。

 またこの請願26号につきましても、私は一般質問でも申しました通り、この新図書館建設事業は2年ないし3年凍結し、その期間、行財政改革の徹底推進と十分な議論を尽くすべきであるという対案を出しております。ですから、この請願にありますように「旧大洲警察署跡地を含む現図書館周辺用地に建設すべし」と今結論を出すことには、私は賛同できません。

 東若宮への建設事業費予算案と同様に、現時点では結論を出さずに、継続して審査していくことが望ましいと私は考えております。よって、この予算案と請願第26号の採択に、私は反対をいたします。
 
 以上をもちまして、私の反対討論を終わらせていだだきます。