課題山積-南予地域活性化総合セミナー大洲市編2007年02月22日

 愛媛大学の南予振興塾セミナー、いよいよ大洲市編です。タイトルは「地産地消を越えて-これからの農産物直販所に期待されるもの」であり、講師は塾頭の村田武氏です。以下は講演の要約です。

・企業誘致などに偏った従来型の地域活性化の考え方を根本的に変える必要がある。

・21世紀に期待される新しい都市の4大原則・・・1、狭い路地 2、古い建物 3、都市の多様性。ゾーンニングではない、混合型の土地利用を行うコンパクトシティ 4、人口密度を高める → 逆都市化時代のまちづくり

・大洲市の中心市街地対策を進めなければならない時期にきている。中心市街地に活気があればリピーターもつく。

・「観光都市大洲」に新しいツーリズムの魅力を付け加える。

・巨大な店舗を造って競争する時代ではない。まちづくりに貢献を。

・従来は人口が増加し、郊外に街を広げていった。 →若い人は周辺へ行き、少子高齢化で中心部の人口が希薄に。ゾーンニングするのではく、都市機能をコンパクトに集中させる。街中に高齢者や子供向けの施設を集中させる。肱南地区を大洲版コンパクトシティに。人口が減る時代になぜ街を広げるのか。逆に集中すべき。

・周辺部の非農家には厳しい現状ではあるが、市全体でみたときに中心市街地が元気であることが重要。


 今後の政策作りに重要なヒントを与えてもらった感がします。私も以前よりコンパクトシティに興味を持っていましたが、本格的に研究する必要を感じました。