「チェ 39歳別れの手紙」2009年02月05日

チェ 39歳別れの手紙
 先週見た「チェ 28歳の革命」のパート2「チェ 39歳別れの手紙」も見てきました。10年以上前に読んだ「ゲバラ日記」を思い出します。

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B2%E3%83%90%E3%83%A9%E6%97%A5%E8%A8%98-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%81%E3%82%A7-%E3%82%B2%E3%83%90%E3%83%A9/dp/4043170017


 破滅に向かっていく様が美しくも悲しい物語です。ゲバラの事を全く知らずに見ると難しい映画かもしれませんので、「モーターサイクルダイアリーズ」を合わせて見ることをお勧めします。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E9%80%9A%E5%B8%B8%E7%89%88-DVD-%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%AC%E3%82%B9/dp/B000803C8O

組織の崩壊2007年08月03日

 たまには書評も。以下の2冊、セットでの読書をオススメします。

佐藤優著「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」
http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E3%81%AE%E7%BD%A0-%E5%A4%96%E5%8B%99%E7%9C%81%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%81%A6-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E5%84%AA/dp/4104752010/ref=pd_bbs_sr_3/250-1301898-9503461?ie=UTF8&s=books&qid=1186725038&sr=8-3

佐藤優著「自壊する帝国」
http://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E5%A3%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E5%B8%9D%E5%9B%BD-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E5%84%AA/dp/4104752029/ref=sr_1_6/250-1301898-9503461?ie=UTF8&s=books&qid=1186725038&sr=8-6

 
 事実は小説より奇なりを体現する手記であり、私がこの数年間で読んだ中でもトップクラスの面白さでした。なかでも「自壊する帝国」でのソビエト連邦崩壊の場面は、歴史的な場面に直接立ち会わせた方だからこそできる描写でしょう。私も早く「自民党王国」崩壊の場に立ち会いたいものです。

独善2007年04月08日

虐殺現場から発掘された骸骨で作られたカンボジアの地図
 今日の書評はこれです。
http://www.amazon.co.jp/%E5%85%B1%E7%94%A3%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E9%BB%92%E6%9B%B8-%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E7%AF%87-%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%AF-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%8C/dp/4874300278

 1995年(H7)当時21歳だった私はカンボジアに入国し、興味本位でツールスレン博物館を訪れました。
http://www.geocities.jp/rain_or_wind/scene/ts.html
(リンク先に説明がある骸骨で作られたカンボジアの地図ですが、当時は展示されていました。画像は95年3月12日に私が撮影)

 死者の怨念が漂っているような負のオーラを感じるその博物館の中で、背中が凍りつくような恐怖を感じた経験が今も忘れられません。処刑前に撮影された写真が壁一面に貼り付けられた部屋の光景は、私にとっていまだにトラウマです。

 はからずも政治の世界に関わっている今、あの悲劇はなんだったのか私なりに思索します。人類が歴史上生み出したあらゆる政治体制の中で、最低最悪最凶のものが共産主義体制であることは断言できると思います。

 本文から一部引用します。「正義と道徳と科学性は自分の側にあり、向こう側にある者はすべて虫ケラであり、踏み潰(つぶ)す権利があると信じる独善こそが共産主義者の本質である。」


  ***今日の街頭演説***
 北只郵便局前にて16時より約30分
 アクトピア大洲前にて17時より約30分。

過去に学ぶ2007年02月11日

 最近、昭和史に凝ってます。一昨年の大洲市長選の経験をきっかけに私なりに考えるところが多くて。いろいろ読んだのですが、左派系の歴史書どうも教条的でピントがずれてる感が拭えません。というわけで、私のオススメは以下の4冊。

「昭和史1926→1945」「昭和史 〈戦後篇〉 1945-1989 」 半藤一利著
http://www.amazon.co.jp/%E6%98%AD%E5%92%8C%E5%8F%B2-1926-1945-%E5%8D%8A%E8%97%A4-%E4%B8%80%E5%88%A9/dp/4582454305

「検証戦争責任Ⅰ、Ⅱ」 読売新聞戦争責任検証委員会
http://www.amazon.co.jp/%E6%A4%9C%E8%A8%BC-%E6%88%A6%E4%BA%89%E8%B2%AC%E4%BB%BB%E3%80%881%E3%80%89-%E8%AA%AD%E5%A3%B2%E6%96%B0%E8%81%9E%E6%88%A6%E4%BA%89%E8%B2%AC%E4%BB%BB%E6%A4%9C%E8%A8%BC%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A/dp/4120037517/sr=1-2/qid=1171818461/ref=sr_1_2/503-0925970-7057531?ie=UTF8&s=books

 昭和史の20年について半藤一利氏は次のような教訓が読みとれるとしています。

 1 国民的熱狂をつくってはいけない。
 2 危機におよんで日本人は抽象的な観念論を好む。具体的、理性的な方法論を検討しない。
 3 日本型タコツボ社会における小集団主義の弊害
 4 問題が起こったときに対症療法的な、すぐに成果を求める短兵急な発想をする。(半藤一利「昭和史」より)

 300万人以上という日本人の犠牲の上に、この教訓はあるのです。現代の我々はどう受け止めるべきなのか・・

 私にとって印象的だった部分を二つ引用しておきます。

「それにしても何とアホな戦争をしたものか。この長い授業の最後には、この一語のみがあるというほかにないのです。ほかの結論はありません。」(半藤一利「昭和史1926→1945」)

「あのまったく勝ち目のない戦争に、なぜ突入し、何百万人という犠牲者を出しながら継戦し、かつ降伏をためらって、原爆投下やソ連参戦で悲惨な被害を一層、広げたのか。」(渡邉恒雄「検証戦争責任Ⅱ」あとがき)

若者と冒険心-「香田証正さんはなぜ殺されたのか」2006年10月06日

「香田証正さんはなぜ殺されたのか」(下川裕治 新潮社)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/410300231X/sr=1-8/qid=1160486067/ref=sr_1_8/503-1170862-1295145?ie=UTF8&s=books

 以前より気になっていたこの本を読了。2年前、イラクでの香田証正さん殺害事件の際、世論は激しいバッシングを浴びせました。私の知人もほとんどが批判的な中、正直私は一人違和感が拭えませんでした。私もかっては彼と同じような「バックパッカー」だったからです。

 作者の下川氏は「12万円で世界を歩く」などの著書をもつ旅行作家です。下川氏以前の旅行作品というと、沢木耕太郎の「深夜特急」http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101235058/sr=1-2/qid=1160488038/ref=sr_1_2/503-1170862-1295145?ie=UTF8&s=books や、もっと古典だと小田実の「なんでも見てやろう」http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061315838/sr=1-1/qid=1160488119/ref=sr_1_1/503-1170862-1295145?ie=UTF8&s=books あたりが有名でしたが、さすがに時代が古臭い(私は好きでしたが)感もあり、下川氏の肩の力の抜けた紀行文が当時の学生にはうけていたことを記憶しています。そんな下川氏が社会的事件を扱った本を書くのは初めてのはず。アマゾンで検索しても、この本は完全に浮いています。

 読後感は「言いようのない、やり切れなさ」。これに尽きます。香田さん殺害事件そのものよりも、その後の日本社会のバッシングに対して強くそれを感じます。私も昔は渡航自粛勧告中のカンボジアに陸路入国し銃撃されたり、暴動が多発するパキスタンのカラチで空港に逃げ込んで眠れぬ一夜を過ごした経験もあります。でも、それって若者の特権じゃないんでしょうか??

 4年前、徒手空拳で市議選に出馬した私も似たようなもんです。政治や選挙に無知だから可能だった一種の「冒険」だったのかもしれません。もし当時の私みたいな奴が同じ条件で「選挙に出たい」なんて言ってたら、今の私は間違いなく止めるでしょう。「バカなことは止めとけ」なんて言ってね。しかし、大人にとって理解しがたい行動が、時として世の中の閉塞をぶち破っていくことも真理なのでは?

 ニュージーランドで香田さんに英語をおしえた教師は日本人の反応に顔をしかめてこう言ったそうです。
「若者はもともと無知でバカなものでしょ。でも彼らには、年とった者にはない冒険心がある。その経験を通して成長していくもんなんですよ。それを周りの人々や社会がとやかくいってはいけない」

立場の違い? -平野貞夫と武村正義2006年08月01日

 最近読んだ2冊の本です。

元民主党参院議員、平野貞夫氏の「日本を呪縛した八人の政治家」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062121379/250-6684193-6129806?v=glance&n=465392&s=books

元新党さきがけ衆院議員、武村正義氏の「私はニッポンを洗濯したかった」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4620317500/250-6684193-6129806?v=glance&n=465392&s=books

 細川連立政権における立場の違いが鮮明で、読み比べると非常に興味深い内容。昨年の大洲市長選挙で対立した各陣営も、このように異なる立場から眺めてみるとおもしろい構図が見えてくるかも。

「日本共産党」2006年05月23日

 市内の書店にて話題の「日本共産党」(筆坂秀世 新潮新書)を購入。面白かったので一気に読んでしまいました。全体の印象としては、筆者は「日本共産党」への前向きな提言を行っているとさえ感じます。赤旗紙上でこれほど罵倒するような内容とは、とても思えないけどなあ。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-04-19/2006041925_01_0.html

 非常に感じたのが、作者の描写による日本共産党の内部は私が経験した「市民運動」の内部と非常に似通っている点です。ご都合主義の選挙総括、疲弊する党員、皆無の政権担当能力、「正義」こそが胡散臭さの根源などなど。「憲法9条」に対する共産党の他党に対するスタンスなどは、「山鳥坂ダム反対」の市民運動グループのそれと全く酷似しています。筆者の表現を借りると、「ダムが完成した後に、『筋を通してがんばったのは私たちだけです』と自慢しても仕方がないのである」・・なんてね。

 
 最後に本書の188ページから引用します。

「私は正義でありたい」と思うことと、「私は正義だ」と主張することは決定的に違う。